人の優しさに触れる旅: 車いす旅行で発見する喜び

 車いすに乗るようになってから十数年が経ちました。怪我をして車いすのお世話になった頃は、悔しい気持ちと悲しい気持ちで一杯でした。「楽しみだった旅行も、もう行けないだろうな」「それは仕方がないことなんだな」と諦めていました。  けれども、車いすに乗っている方でも安心して泊まれるバリアフリーのホテルや旅館が日本各地にたくさんあったんですね。

bariyado.com

 このブログでは車いすに乗っている方でも安心して泊まれるバリアフリーの宿の部屋、食事、ホームページ、地図などを都府県別に紹介しています。ただし、実際に宿泊したり予約したわけではないのでその点についてはご了承ください。

車いすに乗っています

 車いすに乗るようになった経緯をお話すると、その日はクリスマスも間近な寒い冬の夜でした。会社の帰り道、駅ビルの中にある書店で本を購入してバス停に向かって小走りに歩いていた途中で少しの段差に躓いてしまい、かなりの勢いで転倒してしまいました。その日は交番から自宅に連絡し家族の人に迎えに来てもらいました。  その時以来、歩行することは出来たのですが長い間歩くことが難しくなってしまいました。市内にある障害者センターでリハビリを受けたのですが改善せず、会社を退職することを余儀なくされました。  電動車いすを愛用するようになったのは、それから一年後のことでした。いまでは車いすが良き相棒になりました。作業所に通所するときも 病院に通院するときも買い物に行くときも、一緒です。

車いすに乗って旅行に行きたい理由があります

 伊豆踊り子号が下を走る歩道橋を渡ると、中小の会社が建ち並ぶ街並みが見えてきます。その丁度中央にあった4階建ての白い建物が私の勤めていた会社(測定器の製造メーカー)でした。測定器に内蔵されているマイクロコンピュータのプログラムを作成することが仕事でした。  プログラミングの仕事は、思い描いた期待通りに動作した時の達成感が一番の魅力でした。その反面、プログラムにはバグ(不具合)が付いて回りました。いつ生じるか分からないバグに頭を悩ます毎日でした。  そんな中、気分転換も兼ねて伊豆半島にひとりで旅行をした時に、強い風が吹こうが大雨が降ろうが動じない伊豆の山々や何もなかったかのように流れている河を見ているうちに、自分が悩んでいることの小ささに気づかされました。

まとめ

 正直に書くと、アフェリエイトで収入を得る目的で始めたブログでしたが、今は違います。このブログを、ご覧なられた車いすに乗っている方に安心して旅行を楽しんで頂けたら大変うれしく思います。

 不条理なことにイラついたり、思い通りには行かない悔しさ、ネガティブな気持ちになりがちですが、日常生活から離れてリラックスする時間を持つことはストレスを軽減し、何より心身に良い影響を与えます。

 車いすに乗るようにならなかったら、気付かなかった優しさがたくさんありました。車いすに乗って旅行に行き、人の優しさ・暖かさに触れてみませんか?